妊婦がトレチノインを使用するのはNG

しわやニキビの改善に効果が期待されているトレチノインですが、妊婦さんの使用はNGとされています。
トレチノインを妊娠中に使用することによる安全性が確立されていないため、妊婦の使用はNGとされているのです。トレチノインはビタミンAの50~300倍の生理活性があると言われている成分です。妊婦さんがビタミンAを過剰に摂取してしまった場合、お腹の中の赤ちゃんに先天的な奇形が生じてしまう可能性があると言われています。ビタミンAと言っても2種類あり、植物性由来のβカロチンは体内でビタミンAが不足しているときにビタミンAに変換されるため問題ありません。しかしトレチノインは動物性のため、脂分に溶ける性質のある脂溶性のビタミンとなります。脂溶性のビタミンは過剰に摂取すると汗や尿と一緒に排出されることもなく身体の中に蓄積されてしまうため、お腹の中の赤ちゃんへの影響が出てしまう可能性があるのです。これは食べ物での場合ですが、外用薬として肌に塗った場合でも、成分は肌に浸透して身体に吸収されています。トレチノインを使用したい場合には、その間は避妊をして妊娠しないようにしましょう。トレチノインの使用を中止すれば、翌日からでも妊娠しても構わないと言われています。
「じゃあ、出産したらすぐにトレチノインを使って良いんだ」というわけにはいきません。赤ちゃんはお母さんの母乳で大きく成長していくものです。そのため、トレチノインを使い始めてしまうとその成分が母乳に出てしまい、赤ちゃんのビタミンAの過剰摂取に繋がってしまう可能性があります。美容のことを考えすぎて、赤ちゃんに影響が出てしまうことがないように、妊娠中、そして母乳を与えている間の使用は控えるようにしましょう。